天空の楽園は秋。
前回の記事より続いて。。。
朝から目指していたはずなのに、ようやくの到着です。
上勝町の人に丁寧に教わって、比較的広い道の方を選んで天空の棚田へと向かうのですが、
ヘッドライトをオートにしていた為、カーブを曲がる度に昼なのに夜の始まり。
山深い木々をライトで
急な坂と険しい道のカーブを何度曲がったでしょうか。
目の前に楽園の秋が広がりました。
現存する樫原地区の水田や畑などの耕作地帯は、何と江戸時代、1813年に測量した実測と
ほぼ同じ範囲で耕作されているそうです。樫原村は380年前に始まり、約330年前の
1686年には農業生産の記録があります。
標高500~700mのこの棚田風景は、約330年前の江戸時代と変わらない姿です。
「樫原の棚田」は2年前に、文化庁の重要文化的景観に選定されました。
天空の棚田景色を見ていると、20年前に行ったインカ帝国の遺跡、マチュ・ピチュの
棚田風景(1440年~1532年)も思い出されました。
マチュ・ピチュはもっと石垣を積み上げて直線的ですが、
大変美しいです。
樫原に行った後でわかったのですが、樫原地区は人口に対して神社、祠の数が大変多いそうです。
神を祀る場所を訪れ祈る事が日々の暮らしの中で身近にあり、神々に囲まれ、神々と共に暮らすムラと言う事では、遠く離れたマチュ・ピチュとも、つながっているように思います。
今度古いマチュ・ピチュ写真のアルバムを広げて見てみようかなぁ。
「樫原の棚田」は手入れをしている方以外は誰もいなくて、楽園の秋を見ただけで満足です。
山の気も感じるし、夕闇が迫る険しい山道での帰り道を想うと写真を撮るのもそこそこに帰路へ。
今度はもう少し長い時間、上勝町で居られるよう早めに来たいナと思うのでした。
(C)All Photo by Hiro
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